初心者でも安心!ヘアアイロンの正しい使い方と失敗しないコツ
手軽にヘアスタイルが作れるヘアアイロン。
けれど一方で、「うまく巻けない」「思った通りの髪型にならない」といったお悩みを持っている方も多いはず。
本記事では初心者でも簡単にヘアアイロンの使い方が身に付くよう、前準備から巻き方までのHOW TOを紹介していきます。
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ヘアアイロンの選び方
ヘアアイロンには、大きく分けてストレートアイロンとコテの2種類があります。
それぞれ特長が異なるため、自分の髪質や目指すスタイルに合ったアイロンを選ぶことが大切です。
ストレートアイロン
ストレートアイロンは、その名の通り、髪をまっすぐストレートに整えるのに適したヘアアイロンです。
平らな金属プレートで髪を挟み、ゆっくり滑らせることでスタイリングします。
このタイプのヘアアイロンは、自然なツヤ感を出したいときや、クセ毛を抑えて髪を滑らかにしたいときに最適です。
とくに直毛やボブスタイルにおすすめで、スタイリッシュな印象を演出できます。
コテ
一方、コテは髪を巻き付けて使うヘアアイロンで、カールやボリュームのあるスタイルを作りたい場合に向いています。
金属の筒(パイプ)の周りに髪を巻き付けることで、ふんわりした内巻きや華やかな外巻きなど、自由自在にアレンジできます。
また、コテには直径の太さにもさまざまな種類があり、細いタイプは細かいカール、大きいタイプはゆるいカールが得意です。
自分が作りたいヘアスタイルに合わせて、適切なサイズを選ぶのがポイントです。
その他の選択肢:2Wayタイプ
さらに、1台でストレートとカールの両方が楽しめる2Wayタイプのヘアアイロンもあります。
これならひとつでさまざまなスタイルに挑戦できるため、ストレートとカールの両方を日常的に楽しみたい方にぴったりです。
ただし、操作性や仕上がりの精度を考慮して、自分に合ったタイプを選びましょう。
ヘアアイロンを使う前の準備
ヘアアイロンを上手に使うためには、前準備が大切です。
適切な準備をすることで、髪のダメージを防ぎつつ、理想の仕上がりを長時間キープすることができます。
それでは、ヘアアイロンを使う前に欠かせない4つのステップを紹介します。
1. 濡れた髪をしっかり乾かす

まずは、「髪を完全に乾かす」ことが基本です。
髪が濡れたままヘアアイロンを使用すると、高温の熱によって髪がダメージを受けやすくなるだけでなく、スタイルが崩れやすくなる原因にもなってしまいます。
また、根元が濡れていると、毛先のカールが思った通りの方向に定まらないことも。
ドライヤーを使ってしっかりと髪を乾かしてからスタイリングを始めることで、仕上がりがキレイに長持ちします。
2. ヘアケアアイテムで髪を保護する

ヘアアイロンを使う前には、髪をしっかりと熱から守ることが大切です。
これにより、髪のダメージを抑えつつ、仕上がりをより美しく保つことができます。
おすすめのアイテムは、ヒートプロテクトスプレーとヘアオイルの2つです。
ヒートプロテクトスプレーは、髪全体に均一に吹きかけるのがポイントです。
スプレーのムラがあると、保護効果が部分的に弱まってしまうことがあるため、手で髪を持ち上げながら根元から毛先までしっかりとスプレーするよう心がけましょう。
ヘアオイルは、ヘアアイロンを使用する直前ではなく、髪をドライヤーで乾かす前に使用するのがおすすめです。
ヘアアイロンを使用する直前にヘアオイルを塗布すると、オイルの油分がアイロンの高温と反応して、かえって髪が焦げやすくなってしまうので注意しましょう。
ヘアオイルをつける際は、少量ずつ手のひらに取り、手を合わせて温めてから髪に馴染ませると均等につけやすくなります。
毛先を中心に塗布することで、熱が当たりやすい部分をしっかりと保護できます。また、アイロン後のツヤ感や手触りの良さもアップします。
3. 髪全体を整える

髪が絡まったままヘアアイロンを使うと、クセがついたり、スタイリングがうまくいかないことがあります。
そのため、アイロンを使う前にコームやブラシで髪をしっかりと整えておくことが重要です。
とくに毛先が絡まりやすい方は、丁寧にブラッシングしましょう。
絡まった部分を優しく少しずつほぐすことで、髪への負担も減り、仕上がりがきれいに整います。
このように髪全体が滑らかな状態になれば、アイロンがスムーズに髪を通り、均等に熱を与えることができます。
4. アイロンを160℃以下に設定する

アイロンの温度設定は、髪へのダメージを最小限に抑えるためにも見逃せないポイント。
設定温度は160℃以下に設定するよう心がけましょう。
とくに髪が細い方やダメージが気になる方には、140℃〜150℃くらいが適温です。
これくらいの温度であれば、髪への負担が少なく、しっかりとスタイリングできます。高温で使用すると、髪が焦げたり、傷んだりする原因になるため、注意が必要です。
ヘアアイロンの使い方
それではいよいよヘアアイロンでヘアスタイルをつくっていきましょう。
目指すヘアスタイルによって巻き方が変わるので、ご自分のお好みのヘアスタイルに合わせて参照してください。
ストレートアイロンの場合

ストレートアイロンを使う際は、根元から毛先までゆっくりとまっすぐ滑らせることが大切です。
これにより、髪全体が均一にスタイリングされ、自然なツヤ感が生まれます。
髪を引っ張りすぎるとダメージの原因になるので、優しくアイロンを通すように心がけましょう。
自然で美しい仕上がりを実現するためには、アイロンの力加減が重要です。
コテの場合
内巻き

内巻きスタイルは、顔周りの髪をふんわりと内側に巻き込むことで、柔らかく優しい印象を与えることができます。
巻き方は簡単。髪の毛先をコテに内側に巻きつけ、軽く引き上げながら温めるだけ。
これによって、ふんわりとした内巻きに仕上げます。
内巻きは、どんな顔型にも似合いやすく、上品で落ち着いた印象を作りたい時におすすめです。
外巻き

外巻きスタイルでは、髪の毛先を外側に巻いて、華やかさやボリュームを出します。
コテを髪に挟んで、毛先を外側に巻き込めば、ヘアスタイルが簡単に作れます。
顔周りの髪を外巻きにすると、華やかさが引き立ち、動きが出て軽やかな雰囲気になります。
アクティブな雰囲気を作りたいときにぴったりです。
ミックス巻き

ミックス巻きは、内巻きと外巻きを交互に繰り返して作る華やかなヘアスタイルです。
ふたつの巻き方を組み合わせることで、より華やかさが増し、手が込んだおしゃれ感を演出できます。
髪を巻く前に、まずは髪を上下に分けてブロッキングします。
上半分の髪はクリップで留め、下半分を3〜4束に分けて巻いていきます。ブロッキングをすることで巻きやすくなり、巻きムラを防ぐことができます。
次に、フォワード巻き(前向き巻き)とリバース巻き(後ろ向き巻き)を交互に繰り返して巻いていきます。
フォワード巻きでは、毛束の中間にアイロンを当てて、毛先に向かって前方に巻き込みます。
顔周りの髪はナチュラルに優しく巻くのがコツです。
リバース巻きでは、毛束の中間にアイロンを当て、毛先に向かって後ろ向きに巻きます。
この巻き方をすることで、外向きのカールができ、髪にボリューム感が加わります。
巻く方向を交互にすることで、自然な立体感が生まれます。
下段を巻き終えたら、クリップを外して上段の髪も同じようにミックス巻きで仕上げていきます。
顔周りの髪は、リバース巻きから始め、フォワード巻きと交互に巻いていきます。
全体の巻き具合が一方向に偏らないよう、毛束ごとに巻く方向を変えることが大切です。
こうすることで、ふんわりとした立体感と自然な動きが生まれ、華やかな印象に仕上がります。
ヘアアイロン後のケア方法

ヘアアイロンを使用した後の髪は、熱によるダメージを受けやすい状態になっています。
そのため、適切なケアを行い、髪の健康を保ちながら美しいヘアスタイルを維持しましょう。
オイルやトリートメントを使ってダメージ軽減
ヘアアイロンを使った後は、髪のダメージを軽減するためにヘアオイルやトリートメントを使うのがおすすめです。
とくにオイルは毛先に重点的になじませることで、潤いを補給し、パサつきを防いでくれます。
また、ヘアケアアイテムを種類ごとに使い分けるのも効果的です。
日常的には軽めのトリートメントやアウトバストリートメントを使用し、定期的に集中ケアを行うことで、髪の強さと柔らかさを保つことができます。
季節に応じたケアをプラス
乾燥が気になる冬場などは、夜寝る前にしっかりとトリートメントをするのがおすすめです。
しっかりケアすることで、翌朝のスタイリングがより簡単になります。
さらにシルクのナイトキャップなどを取り入れると、睡眠中の摩擦を軽減し、髪により一層の潤いとツヤを与えることができます。
自分に合ったアイテムを選ぶ
市販されているさまざまなケアアイテムの中から、自分の髪質やライフスタイルに合ったものを選ぶことも大切です。
例えば、軽い質感のものを好む方はミストタイプ、しっかり補修したい方はクリームタイプなど、それぞれの特長を活かして取り入れましょう。
適切なアフターケアを習慣化すれば、ヘアアイロンによるスタイリングの効果を長持ちさせながら、美しい髪を保つことができます。
よくある失敗と対策

ヘアアイロンは便利な反面、使い方を誤ると髪にダメージを与えてしまったり、スタイリングに失敗してしまったりすることもあります。
ここでは、よくある失敗の原因と対策を簡単にまとめました。
正しい使い方で、アイロンをもっと効果的に活用しましょう。
Q. ヘアアイロンで髪が焼けてしまいます。
原因
髪が濡れた状態や、高温でアイロンを使用した場合に発生しやすいです。
湿った髪に熱を加えると、髪の内部の水分が蒸発し、ダメージが進行してしまうのです。
対処法
- アイロンを使用する前に、髪を完全に乾かしておきましょう。
- 温度設定は160℃以下に保ちましょう。とくに細い髪やダメージのある髪の場合は、140℃程度がおすすめです。
Q. 毛束をうまく挟めません。
原因
髪の量を多く取りすぎたり、挟む位置が不適切な場合に起こります。
そうすると熱が均一に伝わらず、スタイリングがうまくいかなくなることもあります。
対処法
- 髪を少量ずつブロッキングしましょう。ブロッキングにはダッカールクリップなどを使用すると便利です。
- 毛束を挟む前に、コームやブラシで髪を整え、絡みを解消しておきましょう。
Q. スタイリングが左右非対称になってしまいます。
原因
アイロンをかける際の角度や力加減が異なると、左右で仕上がりに差が出ることがあります。
とくに後ろ髪は確認が難しいため、失敗しやすいポイントです。
対処法
- 三面鏡などを活用し、左右のバランスを確認しながらスタイリングしましょう。
- 慣れないうちは、片側が仕上がったら反対側も同じ角度や動きを意識して行いましょう。
ヘアアイロンの使い方をマスターして髪のおしゃれを楽しもう
ヘアアイロンは、使いこなせれば、使い方次第でさまざまなヘアスタイルを楽しむことができる便利なアイテムです。
今回紹介したコツやケア方法を参考に、自分の髪に合った使い方をマスターして、ぜひ毎日のヘアアレンジを楽しんでみてください。
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2025年2月)に基づいたものです。