サーキュレーターの使い方を解説|冷暖房・換気・部屋干しで使用する効果的な置き方は?

サーキュレーターの使い方を解説|冷暖房・換気・部屋干しで使用する効果的な置き方は?
2025年7月8日
サーキュレーターの使い方を解説|冷暖房・換気・部屋干しで使用する効果的な置き方は?

サーキュレーターの使い方を解説|冷暖房・換気・部屋干しで使用する効果的な置き方は?

室内の空気を循環させる便利な家電「サーキュレーター」は、冷房・暖房の効率を高めたり、換気や部屋干しの乾燥を助けたりと、1年中活躍してくれる優れモノです。
この記事では、サーキュレーターの基本的な使い方から、季節・目的別の効果的な置き方、さらに失敗しない選び方までを徹底解説。最後には、機能性もデザイン性も兼ね備えたおすすめサーキュレーターをご紹介します。

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サーキュレーターを上手に使いこなすためには、まずはその「役割」と「設置の基本」を押さえておくことが大切です。
リビングでの空気循環や熱気のこもりやすいキッチン、二間続きの部屋では、とくに活躍するでしょう。

サーキュレーターとは

サーキュレーターは、部屋の空気を効率よく循環させるための家電です。
扇風機のように人に直接風を当てるのではなく、空間全体の空気の流れを生み出すことを目的としています。
そのため、季節を問わず1年中使用でき、冷暖房の効率化や換気、洗濯物を部屋干しする時など、さまざまなシーンで活躍します。

設置場所と風の向き

サーキュレーターの効果を最大限に引き出すには、設置場所と風の向きを把握しておきましょう。
基本的には、壁や家具に風が当たって空気がよどまないように、部屋の対角線上に設置して風が部屋全体を循環するようにします。

サーキュレーターは、使用する季節や目的によって、置き方が大きく変わります。
ここでは、「冷暖房の効率を高めたい時」「換気をしたい時」「洗濯物を早く乾かしたい時」など、具体的なシーン別に効果的な使い方を解説していきます。

【夏に冷房の効果を高める場合】サーキュレーターの使い方

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サーキュレーターと冷房を併用する場合は、暖房と併用する場合と同じく、サーキュレーターの風を直接人にあてるのではなく、空気を回すことを意識しましょう。
床付近にたまった冷気を循環させることで、部屋全体が涼しくなります。
基本的には、エアコンを背にするようにサーキュレーターを設置してください。

2部屋の空気を循環させる置き方

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冷房を使用している部屋と、していない隣の部屋をつなげる場合は、エアコンを背にして、冷たい空気が流れる方向にサーキュレーターを置くのが効果的です。
冷房の効いた部屋の出口に向けて風を送り、空気の通り道をつくることで、隣室にも冷気を届けられます。

ロフトのある部屋の空気を循環させる置き方

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夏はロフト部分が非常に暑くなりやすいですが、ロフトの下から上に向かって風を送ると、冷たい空気を持ち上げることができます。
冷房の場合にもサーキュレーターを2台使うのがおすすめです。

1台目は、サーキュレーターを斜め上に向けて、天井方向に風を送ることで、たまった熱を逃がします。
2台目は、エアコンに背を向ける形で1階に置き、下にたまった冷気をロフト方向に送るようにすると、冷気が全体に循環させることができます。

【冬に暖房の効果を高める場合】サーキュレーターの使い方

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サーキュレーターは、「暖房と併用すると逆効果」と思っている方も多いのではないでしょうか?
暖房と併用する場合は、サーキュレーターの風を直接人にあてるのではなく、上部に停滞した暖気にあてることで、部屋の空気が循環され暖房効率が上がります。
基本的には、ストーブやファンヒーターなどの暖房器具の対角線上に設置します。
家具や部屋の構造によって難しい場合は、床から天井に向けるように風を送りましょう。

2部屋の空気を循環させる置き方

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サーキュレーターをただ2部屋の間に置いただけでは、空気はうまく循環しません。
暖かい空気は天井付近にたまりやすいため、エアコンがある部屋の中央にサーキュレーターを置き、風が真上に向かうように設置しましょう。
そうすることで、床にたまりがちな冷たい空気を吸い上げて、天井付近の暖気と混ざり合い、自然な空気の流れが生まれます。

ロフトのある部屋の空気を循環させる置き方

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ロフト付きの部屋は天井が高く、空気がたまりやすいため、うまく循環させるには工夫が必要です。そんな時はサーキュレーターを2台使うのがおすすめ。
1台目は、ロフトの入り口あたりに置いて、たまった暖かい空気を下に送ります。
2台目は、1階のエアコンの下に置き、風を真上に向けて空気を循環させましょう。

【エアコンなしで換気を行う場合】サーキュレーターの使い方

換気のために窓を開けていても、十分に空気の入れ替えができていない場合があります。
そんな時にサーキュレーターを使用すれば、部屋の換気も効率的にできるようになるでしょう。

窓が2つ以上ある部屋の置き方

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窓が2つ以上ある場合は、一方の窓から新鮮な空気を取り入れ、もう一方の窓から空気を排出する空気の通り道をつくることが重要です。

この時、サーキュレーターは“排出口側の窓”に向けて設置するのがポイント。
室内の空気を外に押し出すように風を送り出すことで、反対側の窓から自然と新しい空気が入ってきます。

窓が1つしかない部屋の置き方

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窓が1つしかない部屋で換気を行う場合は、外からの空気を取り込みながら、室内の空気を循環させる工夫が必要でしょう。
このような場合には、窓の下部近くにサーキュレーターを「外向き」に設置し、部屋の中の空気を外へ押し出すことで、自然と外の空気が部屋に流れ込むようになります。
より効率よく換気したい時は、部屋の奥側にもう1台サーキュレーターを置き、窓の方向に向けて風を送ることで、こもった空気が押し出すことができます。

【洗濯物を部屋干しする場合】サーキュレーターの使い方

部屋干しした洗濯物を効率良く乾かすためにも、サーキュレーターは役立つでしょう。
たくさんの洗濯物を一度に部屋干しする場合は、サーキュレーターの首振り機能を活用すると、全体にまんべんなく風が行き渡りやすくなります。
風の通り道を確保することで、空気の循環がスムーズになり、洗濯物の内側までしっかり乾かすことができます

洗濯物を早く乾かす置き方

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洗濯物に向けて直接サーキュレーターの風をあてるのが基本的な使い方です。
周囲の湿った空気を循環させることで、乾きやすくなります。
洗濯物の真横、もしくは下から斜め上に向けて風を送りましょう。

さまざまな場面で活躍するサーキュレーターですが、用途や使用する部屋のサイズにあわせて最適なサーキュレーターを選ぶ必要があります。
ここからは、サーキュレーターを選ぶ際にチェックするべきポイントを解説していきます。

選び方①風力

まず重視したいのは風力の強さ。
特に、空気の循環を目的とする場合には、「適用畳数」や「風の届く距離」をチェックしましょう。
例えば、広めのリビングや天井の高いロフト空間では、風力が弱いと空気がうまく循環せず、効果を感じづらくなってしまいます。

10畳以上の広さには、パワフルなハイパワーモデルがおすすめです。
一方で、デスク周りやワンルームなど小さめの空間では、中風力でも十分に効果を発揮します。

選び方②静音性

就寝時やリモートワーク中など、静かな環境で使うことが多い方は、運転音の静かさ「静音性」も重要です。
静音性を重視する場合は、運転時の音が30dB以下のモデルを選ぶと快適に使えます。
30dBは「ささやき声」程度の音量なので、睡眠の邪魔になりにくいのが特長です。

最近では「静音モード」や「おやすみモード」などが搭載されている製品も多く、寝室や赤ちゃんのいる家庭にもぴったりです。

選び方③モーター

サーキュレーターにはおもにDCモーターとACモーターの2種類があります。
使用スタイルや予算に応じて、最適なモータータイプを選びましょう。

DCモーター ・風量を細かく調整できる
・静音静・省エネ性能が高い
・長時間の使用に向いている
ACモーター ・構造がシンプルで比較的安価
・短時間だけ使いたい方や、コストを抑えたい方におすすめ

選び方④その他の仕様

基本的な機能がわかったら、サーキュレーターの形状や首振り機能の有無など、その他の仕様も確認が必要です。

最近では、上下左右に自動で首を振るタイプや、真上まで風を送れるものなど、さまざまな可動域が搭載されています。
部屋の空気を立体的に循環させたい場合は、上下左右の自動首振り機能付きモデルを選ぶのが◎。

また、リモコン操作やタイマー機能の有無、持ち運びしやすい取っ手の形状など、使い勝手にも注目しましょう。
デザインやサイズも、設置場所やインテリアとのバランスを考えて選ぶと、より満足度の高い一台になります。

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シャープ「プラズマクラスターサーキュレーターは、最大30畳対応の大風量モデルでありながら、運転音を抑えてしっかり循環します。
また、シャープ史上最高濃度のプラズマクラスターイオンの風で、部屋干しの生乾きのニオイを消臭するなど、空気浄化力が高いのも特長です。

風力 空気循環適用床面積:~30畳(約50㎡)
静音性 ・風量切替:10段階
・運転モード:衣類乾燥、おやすみ、リズム
モーター DCモーター
その他の仕様 ・風向調節機能
・チャイルドロック
・入切タイマー
・マグネット付きリモコン

シャープ「プラズマクラスターサーキュレーター」の特長

①大風量とやさしい運転音を両立

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フクロウの翼を応用したネイチャーウィングを搭載しており、運転音を抑えつつ遠くまで届く大風量を実現。
さらに、上下140度、左右120度の首振りが可能なため、あらゆるところに空気を送ることができます。

②部屋干し衣類の生乾き臭を消臭

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プラズマクラスターNEXTを搭載しており、シャープ史上最高濃度のプラズマクラスターイオンの風で高い空気浄化性能を発揮します。
生乾き臭や加齢臭をはじめとし、料理やペットのニオイまで、生活のなかで発生するニオイを制御。

③工具不要で簡単に外して洗える

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前後のガードとファンが工具を使わず手だけで取り外しでき、各パーツは水洗いが可能なため、いつでも清潔な状態を保ち続けられます。
さらにファンは抗菌加工もされています。

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ここからは、サーキュレーターの使い方にまつわるよくある質問にお答えします。
正しく使うことで、冷暖房の効率がアップし、快適な室内環境が整うでしょう。

Q1.冬にサーキュレーターを置く位置は?

A.暖かい空気は天井付近にたまりやすいため、部屋の隅にサーキュレーターを置き、天井に向かって風を送ることで、上にたまった暖気を床の方へ押し戻すことができます。
暖房効率がアップし、足元の寒さも軽減されます。

Q2.夏場のサーキュレーターの使い方は?

A.エアコンの冷たい空気は床付近にたまりがちなので、サーキュレーターをエアコンの背後や壁際に置き、風を部屋の中心や対角に向かって送ることで、冷気を部屋全体に循環させることができます。
これにより冷房のムラが減り、体感温度も下がりやすくなります

Q3.サーキュレーターで部屋を涼しくする方法は?

A.サーキュレーターは「直接風を当てる」のではなく、「空気の流れをつくる」ことがポイントです。
部屋の対角線に向かって風を送るように配置することで、こもった空気が循環し、体感温度が下がりやすくなります。
また、窓を開けて外気を取り込む場合にも効果的です。

Q4.サーキュレーターの向きは夏と冬ではどちらに置くべき?

A.季節によって風の向きを変えると効果的です。

  • 夏:水平方向またはやや下向きに風を送ることで、冷気を押し広げ部屋全体を涼しく保ちます。
  • 冬:上向きに風を送ることで、天井にたまった暖気を床の方へ循環させ、足元の寒さを和らげます。

Q5.サーキュレーターはつけっぱなしでいい?

A.空気を絶えず循環させたい季節は、日中や就寝中につけっぱなしでも問題ありません。
近年のサーキュレーターには省エネ性能の高いDCモーター搭載モデルが多く、連続運転にも適しています。

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