「また絡まってる!」髪の毛が絡まる原因と対策は?ダメージレスな美髪ケア方法を解説

「また絡まってる!」髪の毛が絡まる原因と対策は?ダメージレスな美髪ケア方法を解説
2025年2月18日
「また絡まってる!」髪の毛が絡まる原因と対策は?ダメージレスな美髪ケア方法を解説

「また絡まってる!」髪の毛が絡まる原因と対策は?
ダメージレスな美髪ケア方法を解説

髪を梳かすたびにブラシが引っかかり、「また絡まった…」とため息をついた経験はありませんか?
髪が絡まる原因は、乾燥や摩擦、ダメージなどさまざまです。
この記事では、髪が絡まる原因を解説し、絡まりを防ぎながら美髪を保つためのケア方法を紹介します。
正しい知識を身につけて、絡まり知らずの健康な髪を目指しましょう。

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髪が絡まる原因には、日々のヘアケアの方法や生活習慣、外部からのダメージなどが深く関係しています。
その中でも、髪の構造を守る役割を担う「キューティクル」に負荷がかかることが大きな要因です。
キューティクルが傷つくと髪表面がザラつき、絡まりが生じやすくなるためです。
ここでは、絡まりの原因としてとくに注意したいダメージの原因に焦点を当てて解説します。

1.ダメージによる原因

カラーリングやパーマ、ヘアアイロンなど、スタイリングを楽しむ行為自体が、実は髪に大きなダメージを与えている可能性があります。
以下でその原因を詳しく紹介しましょう。

カラーやブリーチ、パーマ

ヘアカラーやブリーチ、パーマなどの化学処理は、髪のキューティクルを開きやすくし、結果として髪が絡まりやすい状態を引き起こします。
キューティクルは髪の内部を守る「鎧」のような役割を果たしており、通常は閉じた状態で髪の滑らかさを保っています。
しかし、化学処理によってキューティクルが開くと表面が粗くなり、他の髪と摩擦を起こしやすくなるのです。

たとえば、ブリーチでは髪のメラニン色素を抜く過程で強いアルカリ性薬剤が使用されます。
この薬剤はキューティクルを強制的に開き、髪内部の栄養素や水分を奪います。
その結果、髪が乾燥し、絡まりやすくなるという悪循環が生まれます。

ヘアアイロン

ヘアアイロンはスタイリングに欠かせない便利なアイテムですが、使い方を誤ると髪にダメージを与え、絡まりやすい状態を引き起こします。
ヘアアイロンの仕組みは高温の熱を利用して髪を一時的に形状記憶させるものですが、その過程でキューティクルが焼けたり、開いたりすることがあります。
これにより、髪内部の水分が急激に蒸発し、乾燥が進むことで切れ毛や枝毛が生じやすくなります。

とくに、毎日のように高温のアイロンを使用している場合、ダメージが蓄積しやすくなることもあります。
髪を守るためには、温度設定や使用頻度、アイロンの当て方に注意することが重要です。

2. ヘアケア不足や不適切な習慣

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シャンプーやトリートメントの洗い残し

シャンプーやトリートメントをしっかり洗い流せていないと、髪の表面に成分が残ってしまうことがあります。
これらの残留成分は髪同士の摩擦を引き起こしやすくなり、絡まりの原因となるだけでなく、髪のベタつきや不快感を伴う場合もあります。
とくにすすぎが足りない場合は、頭皮にも影響を及ぼし、かゆみや炎症につながる可能性があるため注意が必要です。

濡れた髪を放置

濡れた髪はキューティクルが開いている状態のため、外部からの影響を受けやすくなります。
そのまま自然乾燥を試みると、キューティクルが乱れた状態で固定され、髪同士が絡まりやすくなるのです。
また、濡れた状態が長く続くことで、菌が繁殖しやすくなり、頭皮の健康を損なうリスクも高まります。
濡れた髪はできるだけ早く正しい方法で乾かすことが、美しい髪を保つ秘訣です。

擦りすぎのタオルドライ

タオルで髪をゴシゴシと擦る行為は、濡れた髪にとって非常に負担が大きい行動です。
濡れた髪はキューティクルが柔らかくなり、傷つきやすい状態にあります。
この状態でタオルで力強く擦ると、キューティクルが剥がれたり、摩擦によるダメージが蓄積したりして、髪が絡まりやすくなるだけでなく、枝毛や切れ毛の原因にもなります。
適切なタオルドライの方法を実践することで、こうしたダメージを最小限に抑えられます。

3.外部要因による影響

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髪の絡まりは、外的要因にも影響されます。
とくに季節の変わり目や環境による影響を受けやすいため、髪に優しいケアを意識することが大切です。

髪の乾燥

冬場など、乾燥した環境では静電気が発生しやすくなります。
静電気が髪の毛同士を引き寄せるため、結果として髪が絡まりやすくなります。

紫外線

夏の太陽の下で過ごす際、とくに海やプールで髪が濡れた状態で紫外線を浴びると、髪のダメージが進行しやすくなります。
紫外線は髪のキューティクルを傷つけ、乾燥や切れ毛を引き起こす原因になります。

4.髪質の特長

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髪の絡まりの原因には、もともとの髪質の特長が影響している場合もあります。

細くて柔らかい髪質は、髪のボリューム感が少なく、軽やかでしなやかな印象を与える一方で、絡まりやすいという特長があります。
細い髪は、太い髪に比べて毛自体が薄く、キューティクルも比較的薄いため、外部からの刺激や摩擦に敏感です。
そのため、風や乾燥、紫外線などによってダメージを受けやすく、髪同士が絡み合うことが多くなります。

また、柔らかい髪は他の髪質と比べて乾きやすく、乾燥状態が続くと静電気が起こりやすくなり、髪同士がくっついて絡まりやすくなることもあります。

【TIPS】玉結びはダメージのサインかも

時々髪の毛の中で見かける「玉結び」。

1本の髪の毛が自然に結び目を作っていることに、不思議に思ったことはありませんか? 実は、この玉結びも髪のダメージのサインである可能性が考えられます。

健康な髪の毛はキューティクルが整っており、表面が滑らかで絡まりにくいのが特長。
しかし、ダメージを受けた髪の毛は、キューティクルが剥がれたり、毛先が裂けたりしているため、摩擦を引き起こしやすくなります。
その結果として、髪の毛同士が絡まり合い、玉結びが生まれるのです。
玉結びされている髪を見つけたら、ヘアケアを見直してみるのもおすすめです。

絡んだ髪を無理に解こうとするとさらにダメージが進んでしまうことがあります。
正しい方法で髪を解かないと切れ毛や枝毛の原因となるため、以下で絡まりを解く基本的な方法を掴んでおきましょう。

コームを使って少しずつ解く

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髪が絡まった際は、まず無理に引っ張らず、優しくほどくことが大切です。

手ぐしや広めのコームを使って、少しずつ毛束をほぐしましょう。
無理に引っ張ってしまうと、髪が切れたり、さらなるダメージを引き起こす原因となりますので、焦らず、丁寧に時間をかけて解きましょう。

ヘアミストを活用して解く

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絡まりを解く際、「水で髪を濡らせば少しは解きやすくなるかもしれない」と考える方がいるかもしれません。
しかし、水で濡らすことはかえって逆効果になるおそれが。
髪が濡れることでキューティクルが開き、絡まりがさらにひどくなる可能性があるためです。

そのため、髪を濡らして解く場合は、髪を保護する成分が含まれているヘアミストを使うのが効果的です。
ヘアミストを髪全体、とくに毛先に軽くスプレーした後、ゆっくりと梳かしましょう。
ヘアミストは髪に潤いを与え、絡まりを解きやすくするだけでなく、乾燥からも守ってくれる役割を果たします。

髪の絡まりを防ぐためには、毎日のケアが重要です。
正しい洗髪方法や髪に優しい習慣を身につけることで、絡まりを予防するだけでなく、髪の健康も守ることができます。
以下で、毎日の中で実践できるヘアケアを紹介していきましょう。

正しい洗髪方法を身につける

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髪の絡まりを防ぐためには、まずシャンプー前の準備と洗髪の方法が重要です。
シャンプーを正しく行うことで、髪と頭皮の健康を保ち、絡まりのリスクを減らせます。

1.ぬるま湯で予洗い

シャンプーをする前に、ぬるま湯で髪全体をしっかりと洗い流すことが大切です。
この予洗(よせん)は、髪に付着しているほこりや汚れを落とすだけでなく、シャンプーの効果を高める役割も果たします。
目安として1分半程度、髪全体をよくすすいでからシャンプーを始めましょう。
予洗を怠ると、シャンプーが充分に泡立たず、髪や頭皮の汚れを十分に取り除けなくなることがあります。

2.頭皮を中心に洗う

シャンプーを手に取ったら、まずは頭皮を中心に洗います。
髪を擦るのではなく、指の腹を使って優しく頭皮をマッサージするように洗うことがポイントです。
髪の毛が絡まりやすい部分は毛先でなく、頭皮の汚れや皮脂が原因となることが多いため、頭皮をしっかりとケアすることが重要です。
髪の長さに関係なく、頭皮のマッサージを意識して行うことで、髪の健康を保ちつつ、絡まりの予防につながります。

正しい洗髪方法を習慣化することで、日々の髪の絡まりを予防することができます。

シャンプー・トリートメントを見直す

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髪質に合ったシャンプーとトリートメントを選ぶことは、髪の絡まりを予防するための基本です。
髪や頭皮が乾燥すると、摩擦が増えて絡まりやすくなるため、適切な洗浄力を持つシャンプーを選びましょう。
強い洗浄力は皮脂を過剰に取り除き、髪が乾燥しやすくなるためです。

また、保湿成分やオイルを配合したシャンプーは、髪をしっかりと保湿し、乾燥を防ぐ効果があるためおすすめです。

洗髪後の正しい乾かし方を身につける

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濡れた髪を乾かす際にも正しい方法を心がけることが重要です。
まず、タオルドライでは髪をゴシゴシ擦るのではなく、タオルでぽんぽんと軽く押さえるようにして水分を拭き取りましょう。
髪の内部に水分が残るようにし、摩擦を減らすことでダメージを防ぎます。

また、ドライヤーを使用する際は、キューティクルの向きに逆らわないよう、根元から乾かすことを心がけましょう。
ドライヤーを髪に近づけすぎると熱によるダメージの原因になるため、適切な距離を保ちながら使用します。

最後に冷風を使って仕上げることで、キューティクルを閉じ、髪の表面を整えることができます。
このひと手間で、髪の乾燥や絡まりを防ぎ、ツヤのある髪を保ちやすくなります。

髪が傷まないブラッシングを心がける

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髪を梳かす際には、髪を傷めないように注意が必要です。
間違ったブラッシング方法は、髪の絡まりを悪化させるだけでなく、ダメージを引き起こすことにもなりかねません。
髪が傷まないよう、適切なブラッシング方法を心がけましょう。

毛先から少しずつ解く

髪を梳かす際は、毛先から少しずつ解いていくのがポイントです。
毛先の絡まりを先に解消することで、根元まで無理なくスムーズに梳かすことができます。
根元からいきなり梳かすと、絡まりが強くなり、無理に引っ張ることになって髪に負担がかかります。

髪を引っ張らない

ブラッシング時には決して髪を引っ張らないようにしましょう。
引っ張ることで髪が切れたり、キューティクルが傷ついたりする原因となります。
絡まりがひどい場合は、無理にブラシを通さず、手ぐしや適切なツールを使って優しく解いていくことをおすすめします。

髪を保護するアイテムを取り入れる

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髪の絡まりやダメージを防ぐためには、適切なアイテムを使用することが大切です。
アウトバストリートメントや寝具の工夫など、日常的に取り入れやすい方法で髪をしっかり保護しましょう。

1.アウトバストリートメント

ヘアオイルや保護スプレーを使用することで、髪の表面に膜を作り、摩擦を軽減できます。
とくにドライヤーやヘアアイロンを使用する前に使うと、熱から髪を守り、乾燥や切れ毛を防ぎます。

さらに、ヘアカラーやヘアアイロンで傷んだ髪にも、これらのアイテムは効果的です。
ダメージを受けた髪のキューティクルを整え、保護膜を作ることで、さらなるダメージの進行を防ぐことができます。

2.寝具の工夫

寝ている間の摩擦も髪にダメージを与える原因のひとつです。
シルク製のナイトキャップや枕カバーを使うことで、髪と寝具との摩擦を軽減できます。
シルクは滑らかで、髪が擦れにくく、寝ている間に髪の絡まりを予防するのに効果的です。

髪は外見の印象を大きく左右する部分だからこそ、絡まりは解消したいですよね。
力任せに梳かすのではなく、まずは絡まりの原因をしっかり理解し、正しい方法でケアを続けることが大切です。
忙しい日々の中でも少しずつ意識してケアを取り入れることで、絡まり知らずの美しい髪を手に入れることができるはずです。
ぜひ以上で紹介した方法を実践してみてくださいね。

※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2025年1月)に基づいたものです。

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