ドライヤーの正しい使い方は?|髪の毛の長さ・お悩み別に解説
髪のダメージやツヤが気になる方は多いのではないでしょうか。
実はその悩みを改善する方法のひとつが「ドライヤーの正しい使い方」です。
本記事では、髪を守りながら美しく乾かすための方法を詳しく解説します。
髪の長さ別・お悩み別にもポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
ドライヤーの基本的な使い方

まずは、ドライヤーの基本的な使い方について解説します。
ドライヤーの使い方の重要性と、実際に乾かす前の準備について見ていきましょう。
なぜドライヤーの使い方が重要なのか?

日頃、ドライヤーを使うときに「髪を乾かすこと」を最優先にしている方も多いかもしれません。
しかし、ドライヤーの使い方次第で髪へのダメージは大きく変わります。
とくに間違った使い方をしてしまうと、髪がパサつきやすくなり、切れ毛や枝毛の原因となってしまうことも。
ドライヤーを正しく使うことで、髪のうるおいをしっかりと守りながら、ダメージを抑え、健康的なツヤ感と質感を保ちましょう。
準備編:髪をドライヤー前に整える

お風呂から上がってすぐにドライヤーを使うのではなく、使用前に髪を整えることが重要です。
ポイントとなるのは、「タオルドライ」と「ヒートプロテクト」です。
タオルドライ
ドライヤーを効率よく使用するために、まずはタオルでしっかり水分を取りましょう。
濡れている髪は、とてもデリケートな状態です。
強くゴシゴシこすると、摩擦によってキューティクルが破壊されてしまうため、必ずやさしく拭き取るようにしてください。
タオルドライを丁寧にすることで乾きが早くなり、ドライヤーによる熱のダメージを軽減できます。
ヒートプロテクト
ヒートプロテクトとは、髪をドライヤーの熱から保護すること。
ダメージから髪を守るために、熱保護スプレーを使用するのもおすすめです。
ドライヤーの熱から髪を守り、乾燥やダメージを抑えてくれます。
とくに髪が細い方や、乾燥が気になる方は必須のアイテムです。
ドライヤーで髪を乾かす手順

ここからは、実際にドライヤーで髪を乾かすときの手順を解説します。
髪を乾かすときのステップは以下の通りです。
- 髪を根元から乾かす
- 最後に毛先を乾かす
- 冷風で仕上げる
1. 髪を根元から乾かす

まず、髪の根元部分に強めの温風を当てて乾かします。
髪の根元部分は乾きにくい場所ですが、ここがしっかり乾かせていないとスタイリングが決まらず、肌のトラブルやベタつきの原因にもなりやすいです。
根元が乾いたら、徐々に髪の中盤から毛先へと風を移し、全体が均等に乾くようにしていきましょう。サイドや後ろの髪も同様に行います。
ポイントとしては、乾かしの際にムラが起きないよう、「上」「横」「後ろ」からまんべんなく風を当てること。
また、ドライヤーの熱風を一か所に当て続けると熱ダメージが集中するため、小刻みに動かすようにして同じ場所に当て続けないことを意識してみてください。
ドライヤーと髪の距離は、10~15cm程度離すのが目安です。
2. 最後に毛先を乾かす

髪の根元と中間部分が乾いたら、毛先に移ります。
毛先は乾きやすいため、最後に弱風を当てることで乾燥のしすぎを防ぎましょう。
クセの出やすい部分を中心に、やさしく丁寧に乾かします。
理想の髪型をイメージしながら、その形に近づけるように毛の流れを整えながら乾かすことがポイントです。
3. 冷風で仕上げる

髪が8割ほど乾いたところで、温風から冷風に切り替えて全体を仕上げていきましょう。
冷風を使うことで髪のキューティクルが引き締まり、ツヤ感が増します。
冷風を使うときは髪全体に手ぐしを通すようにして、適度にテンションをかけて当てるとアイロンのような効果があり、髪がまとまりやすくなります。
【髪の長さ別】ドライヤーの使い方

ここからは、ドライヤーの使い方について髪の長さ別にポイントをまとめました。
- ショートヘア
- ミディアムヘア
- ロングヘア
- パーマヘア
ショートヘア

ヘアスタイルのキープが難しいショートヘアですが、以下のポイントを意識するだけでぐっと理想の仕上がりをキープしやすくなります。
ショートヘアの方は「襟足が浮かないようにすること」「トップ部分にボリュームを出すこと」を意識するのがポイント。
最初に根元を乾かすときに、根元を立ち上げるように温風を当ててボリュームを出しましょう。
跳ねやすい襟足部分は、軽く引っ張りながら風を当てて整えるとまとまりやすくなります。
また、仕上げには手で押さえながら冷風で固定することで、理想のヘアスタイルをキープしやすくなります。
ミディアムヘア

毛先が肩にあたって跳ねやすいミディアムヘアの方は、毛流れに沿うように後ろから前へと風を当てることにより、仕上がりがまとまりやすくなります。
とくに跳ねやすい部分の髪は、前方向へ軽く引っ張るように乾かすことを意識してみましょう。
最後に冷風を当てると、よりきれいな仕上がりになります。
ロングヘア

ロングヘアの場合、根元から毛先に沿って順番に乾かすことがポイントです。
髪が長く絡まりやすいため、ブラシを使って整えながら乾かすと均等に乾きやすく、仕上がりもスムーズです。
最後は髪全体に冷風を当てて引き締めることで、しっかりとツヤ感を出しましょう。
濡れている時間が長いと髪がダメージを受けやすいので、ロングヘアの場合はとくに効率よく乾かすことが重要です。
後述する「プラスアルファで取り入れたいアイテム」の内容も、ぜひ取り入れてみてください。
パーマヘア

パーマヘアの方は、カールやウェーブが崩れないように工夫しながら乾かす必要があります。
根元をしっかり乾かしたあと、毛先の部分は弱風にしてやさしく風を当てていきます。
このとき、パーマ部分を伸ばさないように注意しましょう。
とくに毛先に大きなカールがあるデザインの方は、指先に髪を巻き付けるようにして乾かすことで、カールの形をきれいに保てます。
また、全体にパーマがかかっている場合は、カール部分を手で握るようにして補強していきましょう。
他のヘアスタイルと同様に、最後は冷風を当てて形を固定します。
【髪のお悩み別】ドライヤーを使う際のワンポイントアドバイス

ここからは、髪のお悩み別にドライヤーの使い方を解説していきます。
- パサつきが気になる方
- くせ毛が気になる方
- ボリュームを抑えたい方
- ボリュームを出したい方
パサつきが気になる方
パサつきが気になる方は、ドライヤーの温度設定に着目してみましょう。
髪のうるおいをキープできるように、低温でゆっくり乾かしていくことがポイントです。
とくに毛先は乾燥しやすいため、ドライヤーの熱風を長時間当てないように気をつけましょう。
また、髪にヒートプロテクトスプレーを塗布するのもおすすめです。
髪をスプレーで保護してからドライヤーを当てることで、その後のパサつきを防げます。
くせ毛が気になる方
くせ毛やうねりが気になる場合、ドライヤーをかける際には髪を軽く引っ張りながら乾かすと、クセが抑えられ、まとまりやすくなります。
根元から毛先に沿ってまっすぐ風を当てて、最後に冷風を使ってまっすぐに固定することできれいに仕上がります。
ボリュームを抑えたい方
髪のボリュームが気になる場合は、毛流れに沿って髪の上から下に風を当てるようにしてみてください。
根元のボリュームを押さえ込むようにしてドライヤーの風を当てるのがポイントです。
また、重めのトリートメントをつけてから乾かすと、髪がしっとりまとまりやすくなりおすすめです。
乾かした後にもう一度つけることで、さらに広がりにくく、しなやかな髪に仕上がります。
ボリュームを出したい方
反対に、ボリュームを出したい場合は、髪を逆さにしたり、頭を傾けたりして、しっかりと根元に風を当てながら乾かしましょう。
髪をいくつかの束に分けて乾かしていくのも効果的です。
ボリュームアップスプレーなどのアイテムを取り入れることで、よりふんわりとした仕上がりになります。
ドライヤー選びのポイント

髪の質や量に合ったドライヤーを選ぶことも重要です。
とくに髪のボリュームが多い方や、ロングヘアの方は、速乾性タイプのドライヤーを選ぶと良いでしょう。
また、温風と冷風の切り替えや、風量の調節機能が搭載されているモデルであれば、どのような髪質やヘアスタイルにも対応できておすすめです。
プラスアルファで取り入れたいアイテム

「髪を美しく保つために、ドライヤーだけではなくケアアイテムをプラスアルファで取り入れるのがおすすめです。
以下では、プラスアルファで取り入れたいアイテムの代表例をご紹介します。
- ヒートプロテクトスプレー
- ヘアオイル
- マイクロファイバータオル
ヒートプロテクトスプレー
髪のパサつきや広がりが気になる方は、ヒートプロテクトスプレーを活用しましょう。
ドライヤーやヘアアイロンなど使用する際、髪が熱にさらされると表面が乾燥しやすくなります。
ヒートプロテクトスプレーを使うことで髪を熱から守り、キューティクルが傷つくことを防ぎます。
熱ダメージが軽減されるため、髪がしなやかにまとまり、触り心地のよい質感に仕上がります。
ヘアオイル
ヘアオイルは、髪にうるおいと自然なツヤを与えるためのオイルです。
乾燥しやすい髪質の方にとくに効果的で、ドライヤーをかける前に少量を髪全体になじませておくとパサつきを防いでくれます。
また、乾かした後やスタイリングにも活用できるので、ひとつ持っておくと重宝するでしょう。
マイクロファイバータオル
マイクロファイバータオルとは、髪の水分をスピーディに吸収して摩擦を軽減し、ダメージを抑えてくれるアイテムです。
シャンプー後の濡れた髪は、キューティクルが開いているため摩擦に弱く、傷つきやすい状態です。
マイクロファイバータオルは、普通のタオルよりも水分を素早く吸収してくれるので、髪を擦らずに包むようにタオルドライできます。
毎日のケアに取り入れることで髪への負担が減るので、ぜひ取り入れてみてください。
ドライヤーの使い方についてのQ&A

最後に、ドライヤーの使い方についてのQ&Aをまとめました。
- 毎日ドライヤーを使うと髪は傷む?
- ドライヤーを長時間使っても大丈夫?
- 自然乾燥と組み合わせたほうが良い?
毎日ドライヤーを使うと髪は傷む?
毎日のドライヤー使用で髪が傷む可能性はありますが、工夫次第でダメージは抑えられます。
本記事で紹介したように、ヒートプロテクトスプレーを使ったり、髪が7〜8割程度乾いた段階で冷風に切り替えたりすることで、熱によるダメージのリスクを減らせます。
ドライヤーを長時間使っても大丈夫?
ドライヤーを長時間使うと髪にダメージを与えやすいため、あまりおすすめできません。
ショートヘアなら5分、ロングヘアなら10分以内で乾かすように心がけましょう。
タオルドライで余分な水分をしっかりと取ってからドライヤーを使うことで、乾かす時間を短縮できます。
自然乾燥と組み合わせたほうが良い?
髪を自然乾燥させると、熱によるダメージは軽減できるかもしれません。
しかし、濡れた状態が長くなるほど、髪は傷みやすくなってしまいます。
かえって乾燥したり、パサついたりしてしまう可能性があるため、自然乾燥ではなく適切な方法でドライヤーを使いましょう。
まずは強風で根元をしっかり乾かしたあとに、冷風に切り替えて仕上げるのが理想的です。
正しいドライヤーの使い方を知ってより美しい髪を手に入れよう

普段は何気なく使っていることが多いドライヤーですが、ドライヤーを当てる順序や向き、温度の使い分けなど、押さえておくべきポイントが実はたくさんあります。
次にドライヤーを使うときには、ぜひ本記事でご紹介した内容を参考に、正しい使い方を心がけてみてください。
正しいドライヤーの使い方を身に付け、ダメージを抑えスタイリングしやすい髪をつくっていきましょう。
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2025年2月)に基づいたものです。