花粉対策に欠かせないマスク|効果的な選び方と快適に使うコツは?
くしゃみや鼻水、目のかゆみに悩まされる人の多い花粉シーズン。
花粉対策の必需品として、マスクが手放せない方も多いはず。
そこで本記事では、花粉対策に効果的なマスクの選び方や快適に使うコツを紹介します。
花粉の悩みを少しでも軽減できるよう、ぜひ参考にしてみてください。
花粉とマスクの関係性

花粉が体内に入ることで免疫反応が過敏になり、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が現れます。
毎年多くの人が悩まされるこの症状の対策のひとつとして、科学的に、マスクは花粉をある程度カットする効果があると言われています。
とくに“不織布マスク”は、高いフィルター効果を発揮します。
以降で、花粉シーズンのマスクの選び方を紹介していきます。
効果的な花粉対策マスクの選び方
花粉が気になる季節には、ぴったりのマスクを選ぶことで、つらい症状を和らげることができます。
自分の生活に合ったマスクを選んで、快適に過ごしましょう。
1. 素材で選ぶ

マスクの素材によっても、期待できる効果が違います。
不織布は高い防塵性能を誇り、花粉をしっかりカットできる特長を持っています。
また、ポリウレタンは軽量で通気性が良く、息苦しさを軽減できます。
さらに布マスクは洗って繰り返し使えるエコな魅力がありますが、フィルター性能が低い場合があるため、花粉対策には向かないことも。
2. 形状で選ぶ
プリーツ型

広げてフィットしやすく、着けやすいのが特長です。
プリーツが伸縮することで、顔の形に合わせやすく、長時間着けていても耳に負担をかけにくい点が魅力です。
また、プリーツ型は顔全体を覆うため、花粉の侵入を防ぐ効果が高いとされています。
立体型

顔に密着しにくいので息苦しさが少ないのが特長です。
立体的な構造により、鼻や口周りに空間ができるため、長時間着用しても呼吸がしやすいというメリットがあります。
密閉度も高く、花粉をしっかりカットできるので、外出時におすすめです。
くちばし型

フィット感が良く、息もしやすい形状です。
くちばし型の特長は、顔にしっかりとフィットし、鼻と口の周りにぴったりと密着するため、花粉や微細な粒子の侵入を防ぎやすい点です。
息がしやすく、快適に使用できるため、快適な着用感を求める方に最適です
3. サイズで選ぶ
マスクのサイズは顔の形に合ったものを選ぶことが大切です。
大きすぎると隙間が生まれてしまい、花粉が入り込む隙が発生してしまいます。
適切なサイズを選ぶことで、花粉の侵入を防ぎやすくなるため、ご自分に合うサイズを選びましょう。
快適に使うための工夫
花粉対策にはマスクを上手に活用することが大切ですが、長時間の使用でも快適に過ごせる工夫をすることで、より効果的に花粉を防げます。
ここでは、マスクの使い心地を向上させるためのコツを紹介します。
1. マスクの正しいつけ方
マスクは、鼻と口を完全に覆い、隙間がないようにしっかりと着けることが重要です。
特に、鼻部分にフィットするように調整することで、花粉やホコリがマスク内に入りにくくなり、より効果的な防御が可能となります。
マスクの正しいつけ方を紹介している記事もありますので、ぜひ確認してみてください。
2. 長時間着用するときの工夫
長時間マスクを着用する場合、耳掛け部分が痛くならないように、柔らかい紐で作られたものや、調整可能なものを選ぶと快適に過ごせます。
また、鼻に当たる部分の形状が変えられるマスクを選ぶと、よりフィット感が増し、特定の部分にかかる負担を軽減することができます。
3. マスクと組み合わせたいおすすめアイテム
花粉シーズンは、マスクと長い時間を過ごすことになるため、マスク生活を快適にするためのアイテムを取り入れると便利です。
例えば、抗菌・消臭効果のあるマスクスプレーや、外出時に清潔にマスクを保管できるマスクケース、長時間使用時の耳の負担を和らげてくれる耳かけカバーなど、必要なアイテムを揃えて、より快適に過ごしましょう。
プラスアルファのマスク利用法

花粉対策をさらに強化したい方におすすめなのが、インナーマスクの活用です。
インナーマスクを使用することで、花粉の侵入をさらに防ぐことができます。
特に、不織布マスクの内側にインナーマスクを装着することで、花粉対策をより万全に行うことができます。
自分に合ったインナーマスクを選んで、花粉シーズンを快適に乗り切りましょう。
また、インナーマスクの作り方についても参考例をもとに紹介しますので、自作を検討している方はぜひチェックしてみてください。
【インナーマスクの作り方】
インナーマスクの作り方はとても簡単です。なお、一度使用したコットンやガーゼは衛生面を考慮して使い捨てにすることをお勧めします。
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インナーマスクを作るために、ガーゼを縦横約10cmに切り、2枚準備します。
次に、化粧用のコットンを丸め、1枚のガーゼで包みます。
このガーゼで包んだコットンがインナーマスクとなります。
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次に、市販の不織布マスクにもう1枚のガーゼを4つ折りにして、マスクの内側に当てます。
こうして、4つ折りにしたガーゼとインナーマスクを組み合わせたものが完成します。
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インナーマスクを使用する際は、ガーゼで包んだコットンを鼻の下に置き、4つ折りにしたガーゼを当てたマスクを装着します。
これで手作りのインナーマスクが完成です。
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もし息が苦しく感じる場合は、コットンの厚さを半分にすることで、より快適に使うことができます。
※環境省「花粉症環境保健マニュアル2014」より
花粉の飛散予測や地域ごとの注意点

花粉対策は、まず花粉の飛散時期や地域ごとの特長を知ることが大切です。
花粉の飛ぶ時期や量は天候や場所によって違うので、早めに対策を取ることで症状を軽減できます。
ここでは、飛散時期やピーク、地域別の特長を紹介します。
1. 花粉飛散の時期とピーク
日本全国の花粉飛散時期
花粉の飛散時期は、地域ごとに異なります。
一般的に、スギ花粉は2月〜4月にピークを迎え、ヒノキ花粉は4月〜5月に飛散します。
その他、イネ科やブタクサなどの花粉は、夏から秋にかけて飛散するため、年間を通して注意が必要です。
花粉飛散のピーク
花粉の飛散量は、天候や風向きに大きく影響されます。
乾燥した晴れの日や風が強い日には花粉が多く飛散します。
一方、雨の日や湿度が高い日は花粉が舞いにくくなりますが、それでも注意は必要です。
例として、スギ花粉のピークは3月中旬から下旬にかけてが最も多く、ヒノキ花粉は4月中旬にピークを迎えることが多いです。
地域別の飛散時期の違い
都市部(東京、大阪など)では、都市の温暖な気候により、花粉の飛散開始時期が早く、ピークも早く訪れることが多いです。
山間部や地方では、花粉の飛散開始時期が遅く、ピークも少し遅れる傾向があります。
例えば、北海道や東北地方ではスギ花粉が本州よりも遅れて飛散します。
2. 予測と対策

花粉の飛散時期を予測するツールやアプリを活用することで、花粉の飛散量やピークを把握し、事前に対策を講じることができます。
これらのツールを使うことで、外出前に花粉対策をする目安にもなり、とても便利です。
また、プッシュ通知をオンにする機能を使えば、リアルタイムで花粉の飛散状況を知ることができ、外出時の対策に役立ちます。
よくある質問

Q.マスクを着けていて眼鏡が曇るのを防ぐ方法は?
眼鏡の曇りを防ぐためには、マスクの鼻部分をしっかりとフィットさせることが大切です。
鼻にぴったりと密着させることで、息が眼鏡に直接当たらず、曇りにくくなります。
Q.マスクを洗って再利用することは可能ですか?
マスクを洗って再利用できるかどうかは、製品によって異なります。
洗濯可能なマスクの場合、耐久性を保つために、洗い方に注意することが大切です。
洗濯表示に従い、適切な方法で洗うようにしましょう。
Q.肌荒れしやすいのですが、対策はありますか?
肌荒れを防ぐためには、マスクの素材にこだわり、肌に優しい素材を選ぶことが大切です。
加えて、マスクをこまめに交換し、清潔に保つことも重要です。
長時間同じマスクを使用し続けると、肌への負担が大きくなるため、定期的に新しいマスクに交換しましょう。
まとめ
花粉でお悩みの方にとってはとくに憂鬱なシーズン。
少しでも快適に日常を送れるよう、以上で紹介したマスクを使った花粉対策案を取り入れましょう。
また、「マスクを補充する時間がない」「ついつい買い忘れてしまう」という方にはマスクの定期便もおすすめ。
ぜひ合わせて検討してみてはいかがでしょうか?
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2024年1月)に基づいたものです。